- 教材、指導方法を指定するメリットとデメリット
- まなぶてらすが目指す「理想の授業」
- 現役講師が実践する「まなぶてらすならでは」の授業
学習塾や家庭教師で必要不可欠なのが「教材と指導方法」ではないでしょうか?どのような教材を用い、どのように指導をするのかは、「教育の根幹」ともいえる、極めて重要なものです。
したがって、授業を受けるお客さま、授業を提供する先生の双方にとって、「教材と指導方法」にこだわって学習サービスを選ぶ必要があります。
この記事では、オンライン家庭教師サービス「まなぶてらす」が提供する「自由度の高い授業方法」について解説していきます。記事の終盤では、現役講師が実践している実際の授業方法を公開しているので、参考にしてみてください。
生徒や先生に最適な指導方法が理想。でも現実は…
学習塾や家庭教師など、全ての学習サービスを利用する方が「自分の子供に最適な方法、教材で授業をして欲しい」と思っていることでしょう。
そしてこれは、現場で働いている先生方も全く同様に考えています。「それぞれの子にとって理想の授業をしたい」と考え、日々の授業に取り組んでいるはずですが、現在の学習サービスの「現実」はどのようになっているのでしょう?
多くの学習サービスは授業を「マニュアル化」している
結論からいえば、多くの学習サービスは「授業のマニュアル化」を行い、サービス運営を効率化しています。さすがに授業の方法や進め方などを細かく指定しているサービスは少ないですが、使用教材はサービス指定のものを使用することが多いです。
そして、授業は使用する教材を基にして講師が組み立てるので、教材が指定されていることは「授業に関するマニュアルを渡されていること」と同義です。
したがって、生徒のレベルや性格に合わせて授業を行えない点をもどかしく感じている先生も多いはずです。
教材や授業方法を指定している理由
では、どうして多くの学習サービスは、教材や授業方法を指定しているのでしょうか?このようなやり方をしているからには、先生やお客さまにとってメリットとなる、合理的な理由があるはずです。
- サービスの質を均一化できるから
- 教材から収益を得られるから
ここでは、こちらの2つの理由について解説していきます。
サービスの質を均一化できるから
多くの学習サービスが教材や授業の方法を指定している最大の理由が、「サービスの質を均一化できるから」です。
学習サービスを企業が提供する上で、最大のネックになるのが「サービスの質」であることは間違いありません。分かりやすく、面白い授業を提供するサービスと、分かりにくく、つまらない授業を提供するサービスでは、必ず前者のサービスをお客さまは利用したいと考えます。
しかし、全ての先生に「分かりやすく、面白い授業」を求めることは、「教育に精通したプロフェッショナル」を揃えない限りは、到底実現できません。多くの学習塾は「学生講師」を主戦力として採用しているため、経験の浅い学生さんに「プロフェッショナル」を要求するのはあまりに酷です。
だからこそ、サービス側で「誰でも分かりやすく、面白い授業を提供できる」ように、教材を指定し、授業方法のマニュアル化を行っているのです。
したがって、「教材の指定」や「教育のマニュアル化」と聞くと、どうしても悪い印象ばかり抱きがちですが、これは裏を返せば、常に一定水準の授業を提供できるよう試行錯誤の結果生まれた「企業努力の賜物」とも考えられます。
ゆえに、「教育業は未経験だが、実際に働いてみたい」と考える先生や、「できるだけ安く学習サービスを利用したい」と考えるお客さまにとって、教材や指導方法を指定している学習サービスは魅力的だといえます。
教材から収益を得られるから
このように、教材や指導方法を指定、固定することで、先生、お客さまの双方にとってメリットが生まれますが、学習サービス側にも「教材から収益を得られる」というメリットが存在しています。
教材を指定する学習サービスのほとんどは、教材を有料としているため、教材費は実質的な「授業料」と考える必要があります。
そして、サービス側からすれば、この教材費は「入塾時、年度始め、夏期講習、冬季講習」などのタイミングで入ってくる、「確定した収益」です。「お金のため」と聞くと悪い印象を抱くかもしれませんが、安定した収益を得ることで先生に安定して働いてもらうことができますし、お客さまに安定したサービスを提供できるため、これは企業にとって極めて重要なことです。
したがって、教材や指導方法を指定、固定することは、学習サービス、先生、お客さま、全員にメリットがあることを忘れてはいけません。
「まなぶてらす」は教材、指導方法を一切指定してない
以上のように、教材や指導方法を指定、固定することで、さまざまなメリットが生まれますが、一方で「生徒の学力、性格に合わせて授業を行いにくい」というデメリットも存在します。このデメリットをどれだけ克服できるかが、教材や指導方法を指定する学習サービスの課題です。
そして、オンライン家庭教師サービス「まなぶてらす」では、教材や指導方法には一切干渉しません。教材の指定はもちろんのこと、指導方法まで先生に全て一任しており、お客さまからのご要望も自由に行ってもらっています。
「まなぶてらす」が考える理想の授業とは?
ここで、「まなぶてらす」が考える理想の授業についてお話しさせていただきます。
教育は、それぞれの子に合わせて行うことが理想とされていますが、これは教育の一面しか捉えていません。正しくは、「それぞれの子、それぞれの先生に合わせて行う」ことこそが理想です。
教育は「指導する側とされる側のかけ算」によって質が決まるため、指導する側の先生の視点が抜けていては、教育サービスとして失格です。
したがって、まなぶてらすを利用したいと考えるお客さまだけでなく、働きたいと考える先生にとっても、双方が安心して利用できるためにも「自由度の高い授業」を旗印として、サービスを運営しています。
現役講師が実践している「まなぶてらすならでは」の授業方法
まなぶてらすの理想の授業の概要をお伝えしたところで、ここからは現役の講師が実践している「まなぶてらすならでは」の授業方法について解説していきます。
ここでは、「中学生」における以下の2つのケースを取り上げてみました。
- 「平均点を取りたい」お客さま
- 「最難関校に合格したい」お客さま
どちらのケースも多くのお客さまから要望があるものなので、まなぶてらすの授業方法が気になる方は要チェックです。
ケース1:「平均点を取りたい」お客さま
ケース1では、中学校の定期テストにおいて「平均点を取りたい」というお客さまについてお話ししていきます。こちらのお客さまのご要望はこのようなものでした。
- テスト結果が平均点から10点〜20点低かったので、平均点を取れるようにして欲しい
- 使用教材は簡単でひとりでも取り組めるものがいい
- 引っ込み思案な性格なので、先生の方でリードをして欲しい
このようなご要望を受け、教材、授業方法について考え、実践した結果をお話ししていきます。
使用教材
まずは使用教材ですが、このようなケースで考慮しなければいけないことは、「基礎を分かりやすく学べる」「ある程度、自分ひとりで進められる」という2つの点です。特に後者については、先生が付いている時間以外にも一人で取り組めるものでないと勉強量が確保できないため、重要なポイントになります。
そして、この2つを満たす教材は、各社が同じような体裁のものをこぞって出版しあっています。一例として、学参系大手の学研が出版している教材を紹介していきます。
こちらは、学研の公式サイトで公開されている、「ひとつひとつわかりやすく。シリーズ」の見開きです。
見開き2ページで一つのセクションとなっており、左側が講義形式になっていて、例題の解説を「穴埋め」形式で読み込んでいくことで、理解を深めていけます。そして右側に練習問題が用意されているので、それを解いて基礎を徹底していく構成です。
また、定期テストで平均点を取るためには、学校のワークの徹底が大切なので、上記教材と並行して使用をしていきます。
授業方法
続いて授業方法ですが、以下の流れで授業を進めていきます。
- 予習:授業前に見開きの左ページをやってきてもらう
- 授業:左ページの解説を行い、右ページの問題を解く。時間が余ったら、学校ワークも取り組む
- 宿題:授業でやった内容の復習と、次回の授業の予習をしてもらう
あらかじめ左側のページを宿題として予習してきてもらい、「授業でどんなことを扱うのか」を知っておいてもらいます。そして、授業で左ページ、右ページの順で扱っていき、時間が余ったら次のセクションに進むか、学校ワークで演習を行い、最後に宿題として復習と次回のセクションの予習を出して、授業が終了。
これを繰り返していくことで、平均点を取るために必要な基礎力を徹底して身につけていけます。
また、性格的に「引っ込み思案」であり、リードをして欲しいというご要望もありました。これを受け、授業では負担にならない程度に対話を行い、教える側が一方的に話す展開にならないよう、常に注意を払って授業を行います。
はじめは緊張や自信のなさもあってか、発言や笑顔がほとんど引き出せませんでしたが、授業を重ねていくにつれて、自ら質問を行い、時に素敵な笑顔を見せてくれるまでになってくれて、成長を感じられました。
ケース2:「最難関校に合格したい」お客さま
続いてのケースは打って変わって、「最難関校に合格したい」というお客さまです。県内No.1の公立トップ校に進学を目指していて、ご相談があった夏の段階で基礎〜標準の学力、さらには学習習慣が身についており、ここから秋、冬とどのように進めていけば良いのかと悩んでいました。
お客さまからあったご要望は、以下の通りです。
- 最難関の問題が解けるようになりたい
- いつまでに何を終わらせればいいのかをハッキリさせたい
このご要望に応えるために行ったことを、以下で解説していきます。
使用教材
公立高校の最難関校に進学する上では、各科目で90点以上取ることが求められます。したがって、応用問題を解くことに加えて、ケアレスミスをいかに減らしていくかが極めて重要です。
したがって、使用すべき教材は「標準〜応用問題までカバーできる」「ケアレスミスを減らすために、速く、正確に問題を解けるようになる」、こちらの2点を満たしている必要があります。特にケアレスミスは、焦ったり雑に解いてしまったりといった「時間的制約」があることにより生じるので、「問題を解く速さ」を磨くことが大切です。
このような力を身につけられる教材として、文英堂の「塾技シリーズ」を選択しました。
このシリーズは、中学受験、高校受験、それぞれで出版されており、有名進学塾の講師が「学校では教えてくれない技」、つまり「受験のテクニック」を科目別に解説しています。知っているだけで、10分で解く問題を3分程度で解けるなど、極めて大きな時短になるテクニックを紹介してくれているので、難関校受験には必携です。
一方で、掲載されている問題数が少ないため、これと並行して、ハイレベルな演習型の問題集を扱っていけば、最難関校受験にも通用する学力を身につけられます。
授業方法
続いて授業方法ですが、最難関校を目指していることもあり、性格や学力などで注意すべきことはほとんどありません。したがって、授業内では対話などの雰囲気作りやコミュニケーションよりも、とにかく最難関校に合格できる学力を身につけられるようフォーカスしていきます。
また、受験対策で必要なことに「スケジューリング」がありますが、最初に相談してきた時点で、「〇〇はこの時期までに終わらせれば良いですか?」など、ある程度自分で考えることができていました。
このような場合、指導する側が余計な口を挟んだり、何かを強制することは逆効果になるため、最低限指摘すべきところだけを指摘し、必要以上に干渉しないことが重要です。こうすることで、受験を通して今後の人生で必要不可欠な「自分で計画し、自分で実践する」力を身につけられます。
このようなことに注意し、選んだ教材を用いてレッスンをしていけば、最難関校受験でも通用するような、ハイレベルな学力が身につきます。「自分の力で合格した」と強く思えるよう、教える側が「前に出過ぎない」ことも重要です。
「まなぶてらす」で理想の授業を追求してみませんか?
以上のケースはまなぶてらすにおける授業の本の一例であり、お客さま、先生によって授業の内容は千差万別です。
お客さまが100%自由に要望を出し、要望を受けた先生も、自由に教材を選び、自由に指導方法を考え、実践し、双方にとっての「理想の授業」を追求できます。
まなぶてらすでは、理想の授業を受けたいお客さま、理想の授業をしてみたい先生をいつでも歓迎しています。私たちと一緒に、「理想の授業」を追求してみませんか?