講師が生徒に教えられることは問題の解き方だけではありません。
オンライン家庭教師サービスの「まなぶてらす」は自由な学びを提供する場として活用されています。だからこそ、リベラルアーツの講師を積極的に採用し、「My講座」というユニークな取り組みもしています。
この度、レッスンジャンルの1つに「フリートーク」が加わりました。
今回は「フリートーク」レッスンとは何なのか、どんな目的で追加されたのかを詳しくお伝えします。
新しいレッスンジャンル「フリートーク」とは
「フリートーク」レッスンは、トーク術を教えるレッスンではありません。
講師が自分の得意な話題について語るレッスンです。生徒側は一人だけでなく、兄弟姉妹と一緒、保護者と一緒に受講も可能です。
とはいえ、「とりとめのないおしゃべり」をして報酬をいただくわけではありません。
それぞれの講師がそれまでの人生のなかで経験した「ぜひ生徒にも体験してほしい」「これを知っていたら生徒の毎日が楽しくなる!」という出来事や知識をシェアする時間です。
フリートークの何が特別?
今の時代、概要や定義、説明はインターネットで検索すればすぐに見つけられます。無料で物事の大まかな枠組みを理解でき、とても便利です。
誰かの体験談についても、文字ベースの資料や記事、ビデオ媒体、講演会など、個人的に選んだ話を読んだり聞いたりすることはできるかもしれません。
しかし、インターネットの検索窓からは自分が見たり聞いたりした単語しか調べられませんし、大勢のための話と1対1の話は違います。
もし、個人的に生の声を聞くことができたり、自由に質問できたりする空間、一人一人のために特別に時間を取って、それぞれにカスタマイズされた体験談や知識をシェアしてもらう機会があるとしたらどうでしょうか?
子どもたちの興味関心の幅が大きく広がることが期待できます。
まなぶてらすはオンラインの特性を活かして、生徒が自宅に居ながらにして間接的な体験ができる空間を提示します。
世界中の先生と簡単につながり、それでいて温かみのある体験ができます。
フリーレッスンの具体例
例えば、
- 難関校合格の体験
- 留学・海外生活の体験
- 過去のユニークな経験
(南極滞在経験、青年海外協力隊の経験など) - オススメの本
- 職業経験
など、経験者だからこそ話せる話、プロだから知っている話、生徒が疑似体験できるような話をします。
もうすこし詳しく見てみると、海外在住の体験であれば、留学生もいるような地域に住んでいる場合、その生活について語れます。
食べ物や飲み物、地域性と人柄、街を歩いていて出会う生き物、天気、自然環境やレジャーについて詳しく書いてある留学パンフレットは多くありません。
渡航準備をする際、本には書いてあるけど実はいらない、本には書いてないけど実は必要、というものはたくさんあります。
こういった話は実際に現地にいる人でしか語ることができませんし、留学をしたい、と思っている生徒に対して非常に有益な情報です。
職業経験についても、どうやってその職種に就いたのか、その業界・業種・職種に就く前に知っておきたかったことなど、経験したからこその気づきをシェアしてもらう機会は生徒にとって貴重です。
生徒目線を忘れずに
準備も大切です。
前述の通り、フリートークレッスンは何も考えずにするレッスンではありません。ある程度の筋書きを作って、子どもに「なるほど」とか「ワクワクする」と思ってもらえるポイントを事前に用意しておきます。
なぜなら、大人にとっては面白い内容でも、子どもには響かないことがあるからです。子どもを「置いてけぼり」にして大人だけの世界に浸らない工夫をします。
また、講師は「自分語り」をしたいのではありません。あくまでも、自分の体験を生徒の毎日をより楽しくしたり、未来への解像度を上げたりする助けにしてもらいたい、と願っています。
次につながる?
フリートークそのものは継続レッスンをするようなジャンルではありません。その講師のメインの指導科目は必要ないけれども、フリートークには興味がある、という場合もあるでしょう。
一方で、「この講師の勉強レッスンやリベラルアーツレッスン、My講座に興味があるけれども、まずは講師について知りたい」という要望がある家庭とのフリーレッスンであれば、このレッスンで講師と生徒の相性を確かめられます。
真に身につくレッスンは、相性の合う信頼できる講師と生徒の関係から生み出されます。まずはフリートークを活用して、相性が良ければ、メインの担当教科でも一緒に勉強できます。
なぜフリートークを「レッスン」に?
「フリートークの内容はわかったけれども、レッスンとしてする必要ってあるの?」という疑問もあるかもしれません。
もともと、まなぶてらすでは授業中の5分ほどの「フリートーク」はしても良いことになっていました。それでも、5分では伝えきれないことはたくさんあります。それが50分になれば、より具体的な経験を広範囲に渡ってシェアすることができます。
もう少し気軽にレッスンを体験してほしい、という思いもあります。
まなぶてらすの理念
まなぶてらすの指導理念は「学ぶ楽しさに気づかせ、挑戦する気持ちを尊重し、自己世界を広げるレッスンを提供する」です。
まなぶてらすでは勉強レッスンも行っていますが、リベラルアーツの分野も積極的に取り入れています。生徒に自分の世界を広げてほしいからです。
また、様々な経験を持った大人に出会うこと自体も世界を広げる大きな手段だと考えています。違う背景を持った大人と出会えば出会うだけ、生徒の視野は広がっていきます。
人生は一度しかありません。自分一人で経験できることには限りがあります。でも、素敵な大人に出会って話を聞くことで、生徒に新たな経験を疑似体験できる機会を差し伸べられます。
まなぶてらすで指導する先生のほとんどは社会人です。指導経験が豊かで、かつ社会で活躍している先生が子どもたちの指導を行っています。生徒たちが出会うべき素敵な大人にぴったりの人材がそろっています。
フリートークを通して生徒たちが気軽にそのような大人に出会う機会になってほしいと願っています。
隠れたニーズ
生徒や保護者が初めて講師に連絡を取るときには少なからず緊張しています。
まなぶてらすは都度予約制を取り入れているものの「一度受けたらそのあとも継続しないと悪いかな?」と二の足を踏むこともあります。
また、プロフィール欄を見て「先生の経歴についてお話ししてみたい」「様々な経験をしている大人を子どもに触れさせたい!」というご要望をいただくこともあります。
フリートークは、そうした保護者の気持ちを満たす、カジュアルなレッスンとなっています。保護者や生徒と講師の接点をより円滑にする、そんな目的で生まれたレッスンです。
オンラインで関心の幅を広げる手段
急激な社会情勢の変化により、この数年で子どもたちが逃した機会は計り知れないものがあります。オフラインの体験会やワークショップ、家族旅行や海外旅行などもしにくくなり、子どもたちの経験の幅が広がりづらい状況でした。
調理実習、修学旅行、社会科見学などの実体験が実施できなかったり、縮小されたりもしました。
それでもできることはあるのではないか、せっかくオンラインのプラットフォームをより有効活用できる方法はないか、と考えました。
インターネットの大きなメリットはやはり、世界中のどこにいてもつながれることです。そして、まなぶてらすのキャッチフレーズは今回の取り組みと合致します。
まなぶてらすのキャッチフレーズ
「とびきりの先生を、いつものリビングに。」
まなぶてらすの講師には、単なる学習塾の枠組みでは収まらない、さまざまなバックグラウンドをもった魅力的な先生が多数参加しています。
そんな講師たちが、オンラインを通して生徒の自宅に伺い、子どもたちと会話をしながらその講師ならではの体験をシェアします。
講師側の思い
多くの場合、生徒が進路や進学に悩むとき、相談相手は親や友達、学校の先生といった限られた人だけです。それだけでは具体的な将来の生活を思い描くことが難しいものです。
現場に足を運ぶのが一番ですが、忙しい学生生活の中では負担になることもあります。
そんな時に、まなぶてらすを頼ってほしいと思っています。
まなぶてらすの講師は、「生徒の未来を作るお手伝いをしたい」「将来を思い描く一つの例として自分を役に立ててほしい」という気持ちの強い集団です。
まなぶてらす講師陣のプロフィールを読むとわかりますが、勉強や科目、受験だけでなくその先の生活を生徒と一緒に考えたい、1回だけの受講だったとしても何かしら生徒の益になることを残したい、と思っている講師がたくさんいます。
このフリートークレッスンは新たな形で生徒の生活や将来の役に立つ手段であり、それが達成できた満足感はやはり講師冥利に尽きます。
「まなぶてらす」だからできること
なんといってもまなぶてらすの強みは「自由なレッスン設計」ができること!
そして、個性豊かで魅力あふれる先生方がたくさん集まるまなぶてらす。
この自由度と個性を最大限生かして、まなぶてらす全体で楽しく魅力あるレッスンをさらに増やしていきます。